眠るわけ
私がいつも不思議に思うのは、じゅうぶんに眠ったあとでさえ、起きなければならないときに味わう不快感は、長いあいだ起きていたときの不快感とそっくりだ、ということです。
眠りにもどりたい、という動機づけの強い状態におかれているから、たがいに似るのかも知れません。
いったい、なぜ眠くなるのか心理学者が睡眠欲求を行動誘発要因のリストに加えることはまれですが、調岨眠欲求は食欲や飲水欲とちょうど同じくらい強い動機であります。
動機は、ときに弱くなり、ときに強くなることがあります。
あるときは空腹になるのに、またあるときはそうならないというわけです。
いかなるときでも、数ある動機の問に競争があって、そのなかで一番強いものが行動を支配するのです。
タ方睡眠の欲求が弱くテレビをみたいという欲求が強いと、テレビをみることになります。
遅くなると睡眠欲求のほうが優勢になってきます。
ある時点でこれがテレビへの関心を上まわってきますと、立ち上がってベッドへ向かうのです。